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本屋大賞2024年受賞作品のあらすじ!おすすめをランキング上位は詳しく解説!

本屋大賞2024年発表会が4月10日(水)明治記念館にて行われました。

上位作品のあらすじと、こんな人に読んでほしいおすすめポイントをご紹介します!

「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2024年本屋大賞」

第1位 成瀬は天下を取りにいく

宮島未奈(著)新潮社

あらすじ

2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。

 

デビュー作でありながら異例の14万部突破の大ヒットとは驚きです!

短編小説なのでスキマ時間にサクッと楽しむことができますね。

 

こんな人におすすめ

主人公の成瀬あかりを取り巻く人々を描いた青春短編小説です。

舞台となった滋賀県大津市になじみのある方や、学生の時代のセンチメンタルな気持ちを懐かしみたい方におすすめです。

 

第2位 水車小屋のネネ

津村記久子(著)毎日新聞出版

あらすじ

誰かに親切にしなきゃ、
人生は長く退屈なものですよ

18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉
ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生――

助け合い支え合う人々の
40年を描く長編小説

 

これまでに

『 君は永遠にそいつらより若い 』

『ミュージック・ブレス・ユー!!』

『ポトスライムの舟』

などの作品が出版されています。

 

こんな人におすすめ

毎日新聞夕刊で話題となった連載小説を書籍化した作品です。

ヨウムという鳥が登場して物語が進んでいくので鳥が好きな方や、人の親切や心の温まる作品を読みたい方におすすめです。

 

第3位 存在のすべてを

塩田侍(著) 朝日新聞出版

あらすじ

平成3年に発生した誘拐事件から30年。
当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。
異様な展開を辿った事件の真実を求め再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。

 

『罪の声』と同じ誘拐をテーマにした作品ですね。事件をテーマにした小説は推理しながら読むとより物語の世界に没頭できますね。

 

こんな人におすすめ

ボリュームのある事件の謎を追うミステリー作品を読みたい方。

写実画家に興味のある方。

 

第5位 スピノザの診察室

夏川草介(著)水鈴社

あらすじ

雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。三十代の後半に差し掛かった時、最愛の妹が若くしてこの世を去り、 一人残された甥の龍之介と暮らすためにその職を得たが、かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった。 哲郎の医師としての力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修と称して哲郎のもとに送り込むが……。

 

神様のカルテシリーズはドラマや映画にもなっていますね。綾野剛さん主演のドラマは先生の温かみがよく表現されていてとてもよかったです。

 

こんな人におすすめ

過去作品の神様のカルテが好きな方。

スピノザの哲学に興味のある方。

京都の景色や景色の描写が好きな方。

 

第6位 黄色い家

川上未映子(著)中央公論新社

 

あらすじ

十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。危ういバランスで成り立っていた共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解し……。人はなぜ罪を犯すのか。世界が注目する作家が初めて挑む、圧巻のクライム・サスペンス。

 

生まれた環境によって”選ぶ”より”選ばざるを得ない”こともありますよね。大人になってから同級生が実はひどい目にあっていたことを知りました。この物語のようなことは遠い世界のようで、案外身近で起きてしまっているかもしれません。

 

第7位 リカバリー・カバヒコ

青山美智子(著)光文社

 

あらすじ

5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園には古くから設置されているカバのアニマルライドがあり、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで”リカバリー・カバヒコ”。アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。

 

第8位 星を編む

凪良ゆう(著)講談社

 

あらすじ

『汝、星のごとく』続編

花火のように煌めいて、届かぬ星を見上げて、海のように見守って、いつでもそこには愛があった。

ああ、そうか。わたしたちは幸せだったのかもしれないね。

 

 

第9位 放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件

知念実希人(著)ライツ社

 

あらすじ

夜の学校。プールに放たれた金魚。だれが、なんのために?
4年1組の辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が先生の依頼で動き出す!
「ぼくは読者に挑戦する」
名探偵・辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるかーー?

 

第10位 君が手にするはずだった黄金について

小川哲(著)新潮社

 

あらすじ

認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いや、噓を物語にする「僕」は、彼らと一体何が違うというのか? いま注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚実を描く話題作!

 

 

翻訳小説部門

第1位 ようこそ、ヒュナム洞書店へ

ファン・ボルム(著)

牧野美加(訳)

集英社

第2位 卒業生には向かない真実

ホリー・ジャクソン(著)

服部京子(訳)

東京創元社

第3位 不便なコンビニ

キム・ホヨン(著)

米津篤八(訳)

小学館

 

発掘部門 プラスティック

井上夢人(著)講談社文庫

主婦の日記から成るミステリーとは興味深いです。家にいて平凡かと思いきや日々事件が起こったりしますよね。お隣さんが毎日同じ時間に布団をたたく音がするとか、深夜にビン同士がぶつかる音がしてごみの日であることを知るとか、そういう経験はありますか?

 

まとめ

気になる作品はありましたか?

筆者は2つあります。

1つ目はレビューの熱量が高かった「存在のすべてを」です。普段は事件ものは読まないのですが、〈トイレを我慢して読みました〉〈当事者にしかわからない愛の話でした〉と、なんとも興味の引くコメントがありどんな物語なのだろうと気になります。

もう一つは「スピノザの診察室」です。神様のカルテのなんとも温かい穏やかな空気感なのか、はたまた別のテイストなのかが読む前のわくわく感がありますね。前作を気に入っているとあれを超えられるのか?と思ってしまいますよね。哲学や芸術が絡んでいるのも見どころですね。

近頃は小説から離れていたのでこれを機に読んで見ようかなと思いました。電子書籍も便利でいいですが筆者はアナログに紙の本が好きです。温かい春の日に外で本をめくる・・・なんて最高な過ごし方です。

ちなみにわたしが今まで読んだ中で1番好きな小説はスロウハイツの神様です。終始穏やかな日常で主人公の夢に向かって葛藤している姿が描かれています。そして最後にもう1度はじめから読みたくなる展開が待っています。高校生の時に読んだので、今読むとまた違う気持ちになるかもしれません。なんども読み返すのも良い楽しみ方ですね。

お付き合いいただきありがとうございました!

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